2018年7月18日(水)
いよいよ、貯血…。
例によって、午前中仕事をしてから病院に向かった。
簡単な診察の後、別室にて、血を抜く。
診察は、初めて会う女医さんだった。
おそらくは、彼女こそが執刀医なのだろう。
この病院のスタイルなのか、バーと一方的に説明されて、
気がついたら待合室にいた。
一方的すぎて、質問できなかった。
術後どのくらいで職場復帰できるのか、聞きそびれた。
闘病ブログで読んだことがあって、手の甲にぐりぐり針を刺して、貯血は2~3度にわけて取る(何日かに分けて、500ml × 3回)みたいなことが書かれていたので、本当にハラハラした。
不安が、あからさまに顔に出ていたらしく、看護師さんに肩をゆさゆさ揺すられ、
「緊張している? 大丈夫よ。別に太い針を刺すわけじゃなくて、採血と同じ。細い針を刺すだけだから」
と言われて、心底安心した。
てっきり、ぶっとい針をぐりぐり手の甲に刺されて、ずばーと一気に血が抜かれるものかと思ってたのに拍子抜け。まあ、良かったけど、想像通りじゃなくて。
血を抜く場所は、初めて、入部屋だった。
おそらくそれ専用の部屋で、ベットがおいてあり、寝ながら、取るようだった。
産婦人科とはまた違う女医さんと看護師さんが担当だった。
ベットに寝かされ、イソジンで腕を消毒され、
本当に採血と同じくらい細い針を刺されて、寝ながら取る。
手に、小さなクッションというかゴムボールの様な物を持たされ、
それをにぎにぎしながら血を採る。
手が小さい私は、油断するとそのクッションが吹っ飛んで、看護師さんや女医さんに当たったらどうしようと、ハラハラしていた。
まるで、姫待遇だった。
女医さんと看護師さんが付きっきりで、定期的に顔をのぞかれ、何度となく気分はどうか、聞かれた。
終わった後、輸血パックに入った血を見せられ、パックに書かれた自分の名前が正しいかどうか、確認を求められる。
幸い、私は採血の血を平気で見れるタイプだったので、見るのは大丈夫だったが、血を見るのがダメな人は、さぞかし辛いだろう。
見る前に、看護師さんに辛いかも知れないけど、確認をするように言われたところをみると、やはりダメな人は少なからずいるようだった。
後になって、せっかくだからパックを触らせてもらえば良かったと後悔した。
こんな機会2度とないかもしれない、貴重な体験だったのに。
採取したての血の温度がどんなもんなのか、気になった。
この取った血は、手術で出血が少ない場合は使われず、廃棄されるそうだ。
献血とは保存方法が違うらしく、余ったから他の人に代用するということはできないらしい。
つまりは、あの輸血パックとは2度と会えないかも知れないということだというのに、名残惜しむべきだった。惜しいことをしたな。
部屋を出て、すぐのソファーで持ってきたお茶をゆっくり、飲んでから、気をつけて帰るように言われた。
外のソファーには他の患者さんが何人も居て、
みんな神妙な面持ちで自分が呼ばれるのを待っている状況なのに、
そこで、一人ペットボトルのお茶を一気に飲むというかなりおかしな状況だった。
結果、全然大丈夫だった。
血を抜いている最中、血の出が悪くなったらしくて、腕を上げられたりされたけど、何とか取れたようだったし、体調は本当に最初から最後まで大丈夫だった。
体調が悪くなったら、すぐに病院に連絡するように言われたが、その後も体調が悪くなることはなかった。
散々、脅されたから緊張したが、脅された割には、何の異常も出なかった。
車で帰れたんじゃないだろうか…。
用心に越したことはないのだろうが…。
おとなしく過ごすように言われていたので、家に着いてからはおとなしく、入院の支度でもするかと、久々に旅行バックを引っ張り出した。
この日のお会計 ¥ 1,720
次回は、いよいよ入院と手術になるのだ。
人生初の手術となるはずなのだが、どこか現実的に思えなくて、実感が持てずにいた。