なぜだか、子宮筋腫について調べると、病院のHPなどでも軽視された記事がほとんどだ。
良性の筋腫だから、命に支障はない。
婦人科系でポピュラーな病気だとか。
閉経を迎えれば小さくなるから、そこまで持ちこたえられれば手術の必要はない。
だとか、
(エストロゲンという女性ホルモンによって、大きくなるそうだ。生理で女性ホルモンが上昇するため、生理の度に大きくなるらしい)
拳大より大きくなったり
大きくなることで他の臓器を圧迫している場合、
過多月経や月経痛の症状がひどい場合、
妊娠を望んでいる場合
などの場合は、手術することもある…みたいな書き方。
ごく希に、悪性の腫瘍の可能性もあるので、軽視はできない……なんて、書いてある記事は極一部だった。
(終わった後に調べ直した出てきた記事なので、手術前はこんな記事見つけられなかった)
こんな風に書かれているから、無理して手術することない。と思ってしまう。
手術前にネットサーフィンしてたら、
身体に傷をつけるなんて、よくない、私は手術をしない…と断言している人もいて、スピリチュアルに頼って、筋腫を小さくしてみせる……なんて書いている人までいた。
まあ、しなくていいい手術なんか、好きでする人なんて、あまりいないだろう。
好んでするものではないだろうが、何故か私の場合は選択肢がなかった。
普通は、手術するかどうか本人が決めるようなのだが、
何故か、私の場合は最初から手術をする方向性で話が進んでいて、
「嫌です。したくありません」なんて、口を挟む余裕がなかった。
後にして思えば、医者の判断は正しく、有無を言わさず取るべきモノだったのだけれど…。
というのは、
手術をしてみて初めて知った。
実は、子宮筋腫と言われていたものが取ってみたら、子宮筋腫ではなかった。
こうなってみるまで、子宮筋腫じゃないものの可能性があるなんて考えても見なかった。
子宮筋腫ではなくて、何かと言えば、
良性とは言い切れない別の腫瘍だということだった。
良性じゃないとはどういうことなのか、と言うと、それはつまり、いわゆる癌という奴だったことも全てが終わってから気がついた。
まあ、幸い私の中にいたブツは、中でも稀な良性の腫瘍だったわけだが…。
後になって癌の可能性もあったことを知り、
癌て、本当に身近な存在だったんですね(;^^)ヘ..……という感じだった。
手術が決まって職場に伝えなくてはならなくなったとき、子宮筋腫だと思い込んでいたので、職場の上司にはこう伝えた。
「別に、癌とかじゃなくて…よくある病気だから、大丈夫だから」
男の人に「子宮筋腫」とは、伝えられなかったし、子宮筋腫なんて別にたいした病気じゃないと思ってた。
だって、30代~40代の4人に1人はあるものだというし、よくある病気だと思っていた。
しかも、2~3日で退院できて、翌日か翌々日には仕事に出られると思っていた。
手術前にも、手術後にも悪性の可能性を疑われていたのだが、悪性=癌 だとは思ってなかった。
悪性=悪いもの としか考えてなかった。
悪いもの って何だろうとは、考えなかった。
つまり、結果から言えば たいしたことないメジャーな病気と見せかけといて、その実、良性の皮を被った悪魔の可能性もある物体だった。
結局の血液検査だ、超音波検査だ、エコーだ、レントゲンだ、MRIだ と色々調べてみたところで、予測でしかないわけ!
取って調べてみないことには、判らないらしい。
なので、油断召されるな!
子宮筋腫だからと、タカをくくっているととんでもなく高くつくこともある!
というのが、私の経験からは言えることなのである。