手術の説明の際、詳細な手術の説明の書類をもらった。
(ざっくり書こうかとも思ったが、今後、誰かの役に立つかも知れないので、もらった書類に忠実に、ここに書き出しておくことにする。)
説明・同意書(腹腔鏡下手術)
(変性子宮筋腫の疑い)で、現時点の医療では、手術療法が最も効果的と思われます。
予定手術式 腹腔鏡下 子宮筋腫摘出術
手術予定日 7月27日
手術時間 約 2-3 時間
(先生の説明では、手術時間3時間と言われた)
以上のような手術を行います。
手術は、安全に行われ無事回復されるのが理想ですが、残念ながら現在の医療では、術中・術後にさまざまな危険・合併症が起こる可能性があります。
以下に手術に際し、起こりうることを簡単に説明いたします。
1) 腹腔鏡下手術は侵襲がすくなく早期退院・早期の社会復帰が可能な術式です。しかし手術時は腹腔内の視野が狭く、開腹術に比例して手術中の手技が限られ、手術時間が長くかかるなどの短所もあります。また、腸管の癒着が激しく術野が確保し難い、また止血困難など腹腔鏡での手術を続けることが困難と判断される状況下では、開腹での術式に変更となる場合があります。(開腹術に変更となった場合には、入院期間は延長となります)。
(侵襲【しんしゅう】:手術・けが・病気・検査等に伴う痛み、発熱、出血、中毒など、肉体の通常の状態を乱す外部からの刺激を言う)
2)女性生殖器は、大変血流にとんだ臓器です。子宮・卵巣の血管を切断するにあたり、出血が著しい場合があります。生命にかかわる大量出血または出血により生命の危険や術後の回復が著しく不利が生じると判断された場合は、医学的判断により輸血を施行します。
3) 腹腔内を観察するためにCO2ガスを使用し、頭低位で手術を施行しますので、皮下気腫を生じたり、ガスが血管内に入り血管をつまらせるガス塞栓を生じる可能性があります。
4) 脳・肺・心臓・肝臓・腎臓などの重要臓器に、合併症を起こす可能性があります。子宮周辺にある膀胱、腸管、尿管は、術中に用いる器具や癒着や浸潤、搬出時の操作などによって損傷が起こることがあります。また術後は必要に応じた検査を随時行いますが、熱損傷などによって術後時間が経ってから損傷が判明する場合もあります。これらの合併症は100%事前に予防することは不可避ですので、生じた段階で適宜専門科医師と共に修復手術や治療を行います。
5) 長時間手術、術後長期臥床によって、足に静脈血栓ができて肺塞栓を起こすことがあります。一旦生じると重篤となるため、早期離床や下肢の血栓予防処置を行います。ハイリスクの場合は抗凝固剤を投与する場合などがありますが、術後出血が生じる危険性があります。
6) 術後感染症を抗生物質投与で予防します。まれに、創部感染による離解や腫瘍を生じることがあり、保存的に治療しない場合外科的処置が必要になることがあります。
7) 全身麻酔による手術です。
現在の全身状態で問題となる点:
特になし、
肺機能 心機能 肝機能 腎機能 糖尿病 感染症 他
このとき、麻酔はマスクからの吸引によって行うことを説明され、ホッとした。
事前に調べた情報では、脊髄に注射をして行う物もあって、痛そうで、それは嫌だな~。と思っていたからだ。
腹腔鏡の手術は、下腹部に3カ所穴を開け、おへそからカメラを入れて、
膣から切り取った物を取る……と言われた気がする。そして、膣も多少切開するので、縫うと言われた気がする…。
案の定、説明が早くて聞き取るのが難しかった。
そして、おへそからカメラを入れるんだ。そっか、おへそって穴が空いているんだな~と思った。
冷静に考えれば、そんなわけはなくおへそに切り込みを入れて、そこからカメラを入れたのだった。
なので、手術によって、おへそとお臍より下の下腹部に3カ所、傷ができた。