子宮に39(サンキュー)、子宮筋腫(仮)との決別

39歳独身 サボってた婦人科検診に4年ぶりに行ったら 子宮筋腫核出手術をすることになりました。

入院2日目_Part2 手術後

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 闘病ブログで読んだとおり、術後は、なるほど確かに地獄のような一日だった。

 

 1時間もすると痛みは、一時的に治まった。

 すると、寝ることに飽きた。

 闘病ブログでは、麻酔のせいで眠くてしょうがないとあったので、楽に過ごせる物だと信じていたがとんでもなかった。

 

 痛みが治まったのは、本当に一時的で、そこからすぐに痛み復活。

 

 絶えず、痛みと発熱と闘っている状態だった。

 

 着付けの先生、組紐の先生からメールが来たし、相方にメール送ったらいつもは返信くれないのに、さすがに、返事が来た。

 

 精神的に励まされる。

 

 しかし、時間を知る術がこの携帯頼み。無駄には使えない。

 充電がなくなったら、時間がわからない。そして、充電できるわけもなく慎重に使った。

 

 1時間おきに、看護師さんが熱と血圧を測りに来る。

 そのときに、マンガとICレコーダーを取ってもらい、少し気が紛れたが最終的に発熱と痛みで、どちらも楽しめなくなった。

 

 生理痛なんて、MAXの痛みが出たところで、波がある。

 痛いのはずっとは続かない。

 

 痛いー……治まった……痛い、痛い……少し治まった

 

 という感じで、ずっとは続かない。

 

 なのにコレは、ずっと痛い。

 

 発熱も久々だし38度を超えるのは、いつくらいぶりだろう?

 

 氷枕用意します? と聞かれたのに、つい、遠慮するクセが出て、断ってしまった。

 

 その後、保冷剤だけもらったけれど、看護師さんが持ってきてくれた時、真夏に氷を欲しがるホッキョクグマの気持ちだった。

 

 手を伸ばして、欲しがる様をちょっと笑われた気がした。

 

 熱で、苦しくて動いてたら、酸素マスクが外れた。

 しかし、別に外れたところで苦しくなかったので、酸素マスクを完全に外してもらった。

 

 1時間おきに看護師さんが来てくれるので、お願いタイムが用意されている気がして、心強かった。

 

 時間が進まない。

 

 時折、携帯で時間を確認するが、ブログで読んだとおり15分単位でしか時間が進んでいない。

 

 両足には、フットマッサージャーが付けられており、それがプシューと、定期的に音を立てている。それのコードにはばかれているのか、左足が動かせなかった。

 

 お腹の上には、30㎝四方の鉄板でも乗せられているような感覚だった。

 

 足を曲げても良い、寝返りを打ってもかまわないと言われたが、どちらも思い通りには行かない。

 

 どうすれば寝返りを打てるのか判らない。

 腕だけは動くが、腹と足が動かせない。背中と腹が痛い。

 

 看護師さんがうがいします? と言ってくれたので、やってみた。

 まず、身体を横にできないから、引っ張ってもらって何とか横になる。

 

 横になった状態で、水を口に含んだところで、上手くうがいができるわけがなかった。

 のどの奥に、違和感がある。しかし、そこまで水を送れない。

 起きれるようになったら、ちゃんと、うがいしてやろうと心の中で誓う。

 

 水を含む方法は、うがいしかないと言われていたが、2度ほどやって、上手くできないから諦めたし、のどは乾かなかったし、尿意もない。

 

 時折、尿管がコポコポ言う。

 

 尿管と、点滴ってすごいな~と感心する。

 点滴刺されるときは痛かったけど、一度指してしまえば、そこから、薬やらなにやら色々入れられるんだな~とぼんやり考える。

 

 痛いけど、今痛み止め使うと夜眠れなくなるから、使うなら夜の方が良いと言われ、ひたすら我慢。

 

 発狂するほどではないけど、う~んと、うなるほど痛い。

まあまあな、地獄。

 

 先生が様子を見に来てくれた。

「手術は、無事成功しましたから」と言われて安心する。

しかし、失敗してたら、なんて言うんだろう?

 

 先生に、「痛い」というと「看護師さんに言って、痛み止めもらって下さい」みたいに言われる。

 

 ええ! 先生が痛み止めくれるとか、先生が看護師さん呼んでくれるとかしないんだ。と、内心驚く。

 

 ICレコーダーでレイキのトレーニング用の音声を聞きながら、ひたすら自分にレイキを送る。人生で、ここまで自分に長時間レイキを送り続けることが後にも先にもないんじゃないかって言うくらい、ひたすら送る。

(レイキ:日本発祥のハンドヒーリングの一種)

 

 どこかのタイミングで、ちょっと眠れた。これでだいぶ時間が稼げただろう、3時間くらい経っているんじゃない? と思ったが、30分くらいだった。

 

 1時間に1度ペースで来てくれていた看護師さんが来なくなった。

 ああ、もう検温と血圧タイムは終了したのかと悟る。

 

 これで、看護師さんにお願いするにはナースコールを押すしかない。

 しかし、事は緊急事態だ。普段、人に頼み事をするのを遠慮する私だが、何度かナースコールで、保冷剤を変えてもらった。

 

 ナースコール押すと、音が鳴るから、同室の人には迷惑かも? とは思ったが背に腹は代えられないし、こんな日くらいは大目に見てもらえるだろう。

 

 夜、見回りに来た看護師さんの気配で目を覚ます。

 せっかく眠れたのになと思ったが、致し方がない。

 

 ここでも往生際の悪い私は、看護師さんに言った。

「痛み止め的なものあります?」

 的なって、何だよと心の中でツッコんだ。

 なんで、素直に言えないんだか…。

 

 便利な点滴から、痛み止めを入れてもらう。

 点滴って、こう使うのか~と観察。

 

 結局、痛み止めは効いてなかったような気がする。

 ずっと痛かった。

 気がついたら、夜中だったので、途中で効いたのかも知れないが意識のある内は実感がなかった。

 

 夜中、日付が変わるくらいの頃、なぜか、「あっ、これできるかも?」と思ってやってみた。不思議とできることって直感でわかるもんだな。

 

 根性で腕の力でちょっとだけ身体の向きを傾ける事ができるようになった。ちょっとだけ進歩を感じる。